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翻訳・通訳アイデアコンペ

ブログのコンテンツによる直接的内部相互補助

沖縄在住の翻訳者・通訳者である関根マイクさんが、フリーミアムの発想に基づいた翻訳や通訳の新しいビジネスモデルを皆で提案し合うオンラインのコンペを開催しようという掛け声をツイッター上で発したのがきっかけで、今回複数の翻訳者・通訳者が各自の考えたアイデアを発表することになりました。

私も声を掛けていただき、一つ叩き台としてのアイデアを考えたので、以下に紹介させていただきます。

ブログを読んでくださっている方々に、最初に念のために書いておきますが、「フリーミアム」という概念は、『ワイアード』誌編集長のクリス・アンダーソンが2009年に出版した著書『フリー』の中で提示しているものです。この概念は、〈無料〉の商品やサービスからお金を生み出す戦略を表しています。

私が考えたアイデアは、ある特定の分野に特化したブログやウェブサイトのコンテンツを基にした直接的内部相互補助のモデルを使って翻訳の受発注を成立させる手法です。ここでは、私個人の具体的な例に基づいて説明させていただきます。私はモータースポーツに興味があり、その最高峰に位置するF1が大好きで、「F1好き翻訳者のブログ」というブログを持っています。

直接的内部相互補助というモデル

free1.png

●概要

F1に興味のある人やF1に関係した人物・組織を対象とした海外のF1情報の翻訳サービスの提供

●無料のもの

普段、F1専用ブログにアップしたコンテンツの情報

●有料のもの

依頼者のリクエストに応えて訳した海外のF1情報の翻訳対価

●提供方法

毎回、F1専用ブログにアップした海外のF1関連記事の最後に、その記事に関連した別の英語記事などのURLを載せておいて、もしその内容を知りたい方がいたら、ブログから連絡先に個人的にメールを送ってもらう。または個々の依頼者が個人的に知りたいF1の英語情報の翻訳を募り、ウェブを通じて連絡先にメールを送ってもらう。

●課題

コンテンツの著作権の問題(詳しいことは、下記の説明を参照)

●課金方法

個々の翻訳依頼に対して、ワード数を基に翻訳料金を算出

●説明

これは、ここで話題にしているF1以外の分野にも応用できますが、何の分野でも記事やコンテンツの著作権が問題になってくると思います。以下に、私個人が確認できた範囲での感想について書いておきます。

私は、毎回F1専用ブログに海外のF1関連記事の内容を日本語でまとめて紹介しています。まず、ここで海外の記事を日本語に訳してブログに掲載することが、法律上では著作権違反になることが課題となります。この点について大事なのは、その記事の著者やコンテンツの提供者に直接確認してみることだと思います。

海外の代表的なF1関連メディアの編集に関わっている人たちに英語でメールを送って、著作権違反として問題視されるかどうか確認してみました。すると、問い合わせをした全ての相手から返事をもらうことはできませんでしたが、少なくとも返事をもらうことができた相手からは、大歓迎だという非常に好意的な意見をいただきました。

その理由としては、記事を紹介する際に、原文記事のリンクを貼って、きちんとリンクバックできるようにしてあれば問題ないということでした。また、私のブログのリンクを通して、相手のサイトへのトラフィックも生まれているため、相手側の利益にもなっているという理由もありました。

ここから私が強く感じたことは、現在のインターネットが高度に発達した時代環境においては、情報の相互共有によるメリットが大きいということです。海外のF1関連メディアの人たちから見れば、私がその内容を日本語で紹介することで、もとのサイトへのアクセスを生むことができますし、私が無料で訳したブログのコンテンツを通じて、F1好きの人たちが情報収集することもできます。リンクを貼って原文のサイトを明示するというところが、インターネット時代の著作権に関する問題を考える上でポイントになると実感しました。

また、もし上記のような翻訳依頼があった場合でも、訳した有料のコンテンツをブログにアップして不特定多数の人からお金を取ろうというものではありませんし、常にいろいろなF1メディアの情報を無料で紹介しているので、各サイトにかなりまんべんなくアクセスが行っているだろうと思います。例えば、The F1 Timesの記事を扱った次の日には、英国BBCの記事を紹介したり、Racecar Engineeringの記事を紹介した次の日には、Grandprix.comの記事に注目したりといったサイクルをつくっています。

著作権の問題はデリケートなものなので、ここに私が書いたことだけですっきりと誰もが納得できるものではないだろうと思いますが、ウェブ時代に特有の特徴が出てきていることがわかったのは、今回このコンペに参加させていただいて実感した点です。

また、F1というモータースポーツの活動はヨーロッパを中心として盛んであり、必然的に情報発信もヨーロッパが最も精力的だと思います。私が海外のF1関連サイトの情報をブログにまとめるようになってから強く感じるのは、これだけ盛んにヨーロッパ諸国の記者がF1情報を発信しているのに、それをこまめに日本のファンに伝えないのは実にもったいないということです。

以上、私の個人的な例を挙げて、できるだけ具体的に説明させていただきました。

建設的なご意見、ご感想、ご批判などございましたら、お気軽にコメントなり、直接メールなりをいただければ幸いです。(本ブログの自己紹介欄をご参照下さい。または、以下のサイトからご連絡いただくこともできます。)

日本翻訳者協会のサイト

☆著作権(翻訳権・翻案権)について、以下のサイトに有用な参考情報が掲載されています。

ネコにもわかる知的財産権

ブログを書くときに知っておきたい、著作権に関する知識

著作権法

テーマ : マーケティング
ジャンル : ビジネス

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プロフィール

平井和也

Author:平井和也
KH翻訳事務所代表。主に人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳を中心にしており、行政翻訳専攻です。好奇心旺盛な本好きです。異文化間コミュニケーション・サポーター。日本翻訳者協会(JAT)会員。海外ニュースライター。

特に政治、経済、国際情勢、行政、ジャーナリズムといった時事的なテーマが得意です。

主な翻訳実績として、東大や一橋大学などの教授の書いた学術文書の英訳、2006年サッカーW杯ドイツ大会の翻訳プロジェクトや防衛省・法務省などの政府系文書、政府高官のパーティースピーチ文書、国際会議関連文書、シンクタンクの報告書・論考、英字新聞『ジャパン・タイムズ』寄稿記事の和訳などの翻訳経験があります。

趣味:読書、語学。

ブログを読んでいただいて、ご意見・ご感想などございましたら、お気軽に以下のアドレスまでメールをいただければと思います。

curiositykh@world.odn.ne.jp

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