スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本人の英語

今日から数回に分けて、日本人によくある英語の間違いや癖について書いてみたいと思います。

日本人にとって、英語の中で最も難しいのは冠詞の使い分けであることは言うまでもありません。私もいまだに完全にマスターしているとは言い切れない状況です。冠詞についてあれこれ論じ始めたら、それこそきりがないので、代表的な論点をいくつか挙げてみたいと思います。

まず、基本として、不定冠詞a(an)は最初に登場した名詞に、 定冠詞theは既に述べられている名詞を指して使われることは言うまでもありません。それよりも、両者のニュアンスの違いを表す例を挙げてみたいと思います。

次の2つの英文を見て下さい。

He is a master of tennis.
He is the master of tennis.

最初の文は、「彼はテニスの名人です」という意味ですが、後者は「彼こそ、テニスの名人です」という意味になります。不定冠詞a(an)は、いくつもある中の1つという意味になりますが、定冠詞theはそれ以外にあり得ないという強調の意味になります。この文脈では、後者の文は「テニスの名人と言える人は、この世の中で彼以外考えられない」という意味になるのです。

以前、あるSNSで知り合った日本人の映像作家が撮ったドキュメンタリー作品のDVDを見ていると、英語の字幕に間違いがあることに気づきました。それは、次のようなものでした。I am the housewife of Yamauchiと言うべきところを、I am a housewife of Yamauchiとなっていました。前者は、「山内の家内」という普通の意味になりますが、後者の間違った文の場合、「山内の家内のうちの1人」という意味になってしまいます。つまり、山内さんには奥さんが複数いるという意味であり、少なくとも日本の宗教体系の中ではあり得ないことになってしまいます。これなど、日本人にとって冠詞の誤用の典型的な例と言えるでしょう。

また、アメリカの雑誌『タイム』を読んでいたとき、日本の女性アイドルグループであるモーニング娘に関する記述が出てきて、そこには“Morning Musume,” a Japanese version of “Spice Girls”(日本版スパイスガールズ)と書かれていたことを覚えています。ここでは、不定冠詞aが使われており、日本版スパイスガールズと言えるグループは他にもいるというニュアンスを含んでいます。

上記のような例から、不定冠詞a(an)と定冠詞theのニュアンスの違いがわかってきたのではと思います。

今回の例文の最後として、不定冠詞a(an)には次のような使い方もあることを挙げておきたいと思います。

He ate chicken.(彼は鶏肉を食べた。)
He ate a chicken.(彼は生きた鶏をそのまま食べた。)

あり得ない。

テーマ : 英語学習の手段・方法
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

平井和也

Author:平井和也
KH翻訳事務所代表。主に人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳を中心にしており、行政翻訳専攻です。好奇心旺盛な本好きです。異文化間コミュニケーション・サポーター。日本翻訳者協会(JAT)会員。海外ニュースライター。

特に政治、経済、国際情勢、行政、ジャーナリズムといった時事的なテーマが得意です。

主な翻訳実績として、東大や一橋大学などの教授の書いた学術文書の英訳、2006年サッカーW杯ドイツ大会の翻訳プロジェクトや防衛省・法務省などの政府系文書、政府高官のパーティースピーチ文書、国際会議関連文書、シンクタンクの報告書・論考、英字新聞『ジャパン・タイムズ』寄稿記事の和訳などの翻訳経験があります。

趣味:読書、語学。

ブログを読んでいただいて、ご意見・ご感想などございましたら、お気軽に以下のアドレスまでメールをいただければと思います。

curiositykh@world.odn.ne.jp

最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アンティークな懐中時計
今日の時事英語
ブクログ
ブクログ
検索フォーム
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
キーワード出現頻度解析ツール
検索の仕組み | 上位表示の方法 | 無料SEOツール | 最新SEO情報
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ ドキュメントルートとは blogram投票ボタン