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フリーランスという生き方

米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に“How to Succeed in the Age of Going Solo”と題したフリーランスに関する記事が2月8日付で掲載されています。

要点を簡単にまとめると、次のようになります。

米国の失業率が10%周辺を推移している中で、フリーランスが増加している。これは1980年代後半の経済低迷をきっかけに始まった傾向で一時的なものに思われたが、この傾向は現在も依然として進行中である。安定した雇用状態の喪失を嘆くのではなく、将来に備えることが重要だ。実際、コンサルタントやフリーランスとして成功している人たちもたくさんおり、彼らには5つの共通点がある。

一つ目に長期展望。

二つ目に、仕事が来るのを待つという消極的な姿勢ではなく、自ら仕事を獲得しにいくという攻めの姿勢。

三つ目に、専門知識や技術の修練のために学校やワークショップで講師として当該分野について教えること。(メリット1:収入になる。メリット2:ネットワークづくり。メリット3:講師としての経験を通じて社会的信用度を高められる。メリット4:常に当該分野における最新の情報を確保できる。)

四つ目に、講師として働くことによって企業がそこに目をつけてビジネス関係が生まれ、時には教え子が起業した際にビジネス契約を結ぶことができることもある。

五つ目に、フリーランスのネットワークを活用して、仕事を獲得したり、フリーランス同士でプロジェクトを立ち上げたりする。(ただし、フリーランスのネットワークにも従来の職場と同じような政治的な駆け引きや暗黙のルールがあるので、それを乱さないようにする注意が必要。)

成功しているフリーランサーは居住スペースと仕事用の空間をしっかり分けて、めりはりのあるスタイルを確立している。これは本人たちの仕事上の効率だけでなく、クライアントの要請にも合致している。

フリーランサーには、何でも仕事を請け負うのではなく、職務上のミッションとして自分の専門領域と言える仕事こそ責任を持って引き受けるというプロ意識が要求される。短期的な利益追求が長期的に見て評価を下げる結果になってしまうこともある。

この記事を読んで私が第一に受ける印象は、フリーランスに関してかなり杓子定規な考え方を提示しており、既に多くのフリーランサーにとっては常識になっている陳腐な情報という感じです。

どの考え方ももっともであり、基本的におさえておくべきポイントは突いますが、もうどれも新鮮味を失っていると思います。

このブログに書いていることは、少なくとも私が翻訳を通じて経験してきたことに基づいた意見です。例えば、職務上のミッションを持ち、自分の専門分野の仕事を引き受けるというポイントですが、私の場合、人文科学・社会科学分野全体に対して対応可能なので、専門と言える領域の幅が広いです。語学学校で専攻した行政分野はもちろんのこと、政治や経済、国際情勢、ジャーナリスム、歴史、文学、宗教、教育、心理学、文化人類学、芸術などかなり幅広く対応することができます。

これは、弁護士や行政書士、司法書士、ファイナンシャル・プランナー、公認会計士、税理士、弁理士といった職種によって違いはあると思いますが、どの職種でも対応領域が広いことは、強みにこそなれ、不利益にはならないのではと思います。

また、上記の成功のためのポイントも、各職種によって応用しやすいものもあれば、しにくいものもあると思います。

これからの時代は、一人の人間がマルチキャリアを持つくらいがちょうどいいと思うのです。一つの職種や市場が低迷しても、別の職種や市場でそのリスクをヘッジし、複数の専門分野についての知識を総合してレバレッジを利かせるという戦略的な生き方こそ、不安定で何が起こるか予測しづらい時こそ有効だと思います。これからの時代は、いわば、学び続けることが当然の世の中になると思います。

そのためには、どんな分野でもマーケティングの知識は不可欠です。ターゲティングやセグメンテーション、ブランディング、内部分析、外部分析、戦略BASiCS、3C、4Pといった基本概念を理解し、実際の当該分野の実務に落し込めるようになることは必要条件だと思います。

マーケティングの知識をしっかり習得していれば、専門分野の市場に関する調査はもちろんのこと、別の分野についても的確な調査をすることができるので、戦略的なアプローチが可能になります。

フリーランスとは、専門分野に関する知識や技術を持った職人的なスペシャリストであると同時に、ビジネスという観点からものを考えることができる経営者目線も兼ね備えたビジネスパーソンでなければなりません。
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テーマ : 独立・開業
ジャンル : ビジネス

プロフィール

平井和也

Author:平井和也
KH翻訳事務所代表。主に人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳を中心にしており、行政翻訳専攻です。好奇心旺盛な本好きです。異文化間コミュニケーション・サポーター。日本翻訳者協会(JAT)会員。海外ニュースライター。

特に政治、経済、国際情勢、行政、ジャーナリズムといった時事的なテーマが得意です。

主な翻訳実績として、東大や一橋大学などの教授の書いた学術文書の英訳、2006年サッカーW杯ドイツ大会の翻訳プロジェクトや防衛省・法務省などの政府系文書、政府高官のパーティースピーチ文書、国際会議関連文書、シンクタンクの報告書・論考、英字新聞『ジャパン・タイムズ』寄稿記事の和訳などの翻訳経験があります。

趣味:読書、語学。

ブログを読んでいただいて、ご意見・ご感想などございましたら、お気軽に以下のアドレスまでメールをいただければと思います。

curiositykh@world.odn.ne.jp

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