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シノドス寄稿第四弾「欧州で再燃の兆しをみせる反ユダヤ主義――世界各国の報道を見る」

専門知に裏打ちされたアカデミック・ジャーナリズム「シノドス」に、昨日8月16日(土)に第四弾「欧州で再燃の兆しをみせる反ユダヤ主義――世界各国の報道を見る」を寄稿させていただきました。

今回の寄稿では、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの軍事侵攻をきっかけに欧州で反ユダヤ主義の兆しを示唆する動きが起こっていることに注目し、米紙『ワシントン・ポスト』、英紙『インディペンデント』、カナダ紙『グローブ・アンド・メイル』、ロシアの報道専門局『RT』、ドイツ国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」、イスラエル紙『ハーレツ』の六ヶ国のメディアがこの問題をどう報道したのかについてまとめました。

六ヶ国のメディアで共通しているのは、欧州各地で反ユダヤ主義再燃の兆しが見られており、特に英国での事件の件数が急増しているという点です。逆に、テロ攻撃の危険性からノルウェーでユダヤ人博物館が緊急閉鎖されたことを報じたのはイスラエルの『ハーレツ』だけだったという違いもありました。
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シノドス寄稿の各国メディア比較

前回のブログにも書いたことですが、私は専門知に裏打ちされたアカデミック・ジャーナリズムを標榜するメディアであるシノドスさんに記事を寄稿させていただいています。

寄稿の第一弾では「集団的自衛権行使容認を海外メディア・専門家はどう見たか」、第二弾では「マレーシア航空機撃墜事故後のロシアを海外メディア・専門家はどう見たか」、第三弾では「イスラエルのガザ攻撃を海外メディア・専門家はどう見たか」というテーマで記事を書きました。

上記のタイトルをご覧いただければおわかりのように、私は寄稿の中で世界各国のメディアや専門家がその時々の時事問題についてどんな報道や分析を行っているのかについて紹介しています。世界のメディア報道は、主流メディアの目立つ報道には誰でも自然と意識が向きますが、あまり知られていないメディアの場合には、その分野の専門家や、当該分野に特に強い関心を持っている人でもなければ、あまり目にすることはないだろうと思います。

しかし、ネット時代の現在は、世界中に様々なメディアがあり、世界的に名前は知られていなくても良質の情報を流しているメディアが数多くあります。また、国際情勢に関する専門サイトや専門機関のサイト、各国、各地域に特化したサイトなども数多くあり、情報源の多様さには目を見張るものがあります。

私は主流メディアの目立つ報道ではなく、あまり目立たないところで情報発信しているメディアやサイトを特に意識して注目しています。実際、そういうメディアやサイトにはクオリティの高い情報が掲載されており、主流メディアの報道では見落とされていたり、触れられていなかったりする情報もあります。そういう情報を体系的にまとめて紹介するのが、私の寄稿の趣旨です。

私は寄稿を通して世界各国の視点から見た多種多様なものの捉え方を紹介することで、複合的な判断材料を提示し、複眼思考によってより建設的な議論を生み出すための手助けとなる情報発信源になれればいいという考えを持っています。

世界各国、各地域はそれぞれが独自の視点でものを考え、それをもとに政府が政策を立案し、外交を展開しています。外交や国際政治といった国際的な議論の場では、各国、各地域がどう考えているのかを知っておくことは重要なことであり、それを把握していなければ、世界中が情報ネットワークでつながった今の時代には効果的な議論も生み出すことができませんし、効果的な政策や戦略も構築することができません。

そういう中で、いかに有用な情報源に接し、主流メディアの情報だけに偏ることなく、バランスのとれた言説に触れるかが重要になってくると思います。そのためには、世界各国の報道や、同じ国の中でも複数のメディアの論調を比較し、情報の相対関係を認識した上で判断を下すことが重要になってくると思います。

私はシノドスさんへの寄稿に際して、以上のようなことを考えている次第です。

シノドスさんに寄稿させていただきました

今日、「集団的自衛権行使容認を海外メディア・専門家はどう見たか」というテーマで、専門知に裏打ちされたジャーナリズムを標榜するメディアであるシノドスさんに拙稿を寄稿させていただきました。

内容は、マイケル・グリーン氏とジェフリー・ホーナン氏の共著論考、米紙『ワシントン・ポスト』の報道、中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』傘下の英字新聞『グローバル・タイムズ』の報道、ドイツの国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」の報道、ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)のオーレリア・ジョージ・マルガン教授(日本政治学)の論考、ロシア戦略研究所アジア中東研究センターのウラジミール・テレコフ主任研究員の論考についてまとめました。

海外メディアの報道や海外の専門家の分析が、集団的自衛権に関する冷静な議論を行うための材料となれば幸いです。

私が「The New Classic」に寄稿する理由

久しぶりのブログ更新です。

今回は、なぜ私が「The New Classic」に寄稿するのかについて書きたいと思います。

私は今年の三月から「The New Classic」というニュース解説メディアに記事を寄稿していますが、私が寄稿を決めた大きな理由は、同誌の媒体資料に書かれている次のような基本理念に共感するものを感じたからです。

本誌の特徴は、「質の高い第2報」。大手メディアが、ネットでの速報競争をおこなう中、わたしたちは独自の分析や調査に基づいたクオリティの高い記事や、他社が伝えないような海外ニュースへと注力しています。


この中の、「速報競争とは違う土台に立っている」という点と、「他社が伝えないような海外ニュースに注力」という点に特に魅力を感じています。今のネット時代には、情報の速報性と拡散が驚異的なレベルまで高まっています。これにはメリットとデメリットがあります。メリットは、より速くより遠くまで情報を届けることができるという点です。逆に、デメリットは、不確実な情報や間違った情報も瞬時にして世界中に広まる危険性があるという点です。実際、東日本大震災の時にデマが飛び交ったことは記憶に新しいです。また、情報の伝達が速いだけで、伝えられる情報の分析やその質は別の話になります。

私は基本的に情報の速報性にはあまり価値を置きません。もちろん、伝達がより速いに越したことはありませんが、速いことばかりに価値を置くという考え方には賛同しません。

それよりも、その情報にどのくらいの信憑性があり、どれだけの価値があるのかという分析による意義付けこそ重要だと考えています。言い換えると、ただ単に速く伝えられる情報は「インフォメーション」ですが、それを分析し意義付けしたものは「インテリジェンス」になります。私が重視するのはインテリジェンスです。

また、「他社が伝えないような海外ニュースに注力」という点も非常に重要だと思います。日本の大手メディアは画一的な海外報道になることが多く、例えば最近の例で言えば、ウクライナ情勢に対する報道などが典型ではないかと思います。日本の大手メディアの多くが欧米の主流メディアの論調に沿った報道を行い、国際法に違反してクリミアを併合したロシアはけしからんといった反ロシア、反プーチンのスタンスをとり、欧米の偽善的な側面については報道しないというスタンスです。

そういう中で、私は「米国政府機関がウクライナのクーデターに資金提供を行っていた」という記事を寄稿し、ウクライナのヤヌコビッチ政権転覆の裏で米国がどんな工作を行っていたのかについて詳述しました。

また、キッシンジャー博士のウクライナ情勢分析イスラエルから見たウクライナ問題中央アジアから見たウクライナ問題アラブメディアから見たウクライナ問題といった切り口にも注目し、他のメディアではほとんど見られないような視点からのウクライナ情勢分析についても寄稿しました。

「ニュースを消費するんじゃなくて文脈を創る」The New Classicの挑戦というウェブのインタビューの中で、同誌編集長の石田健さんは、次のように語っています。

・ニュースを解説するメディアで、日本であまり報道されていない海外や政治のネタを中心に扱っています。あくまでストレートニュースではなく、「こういう状況です」という文脈を押さえることを目的としています。

・大事なのはどういったニュースがどういう切り口で問題化されるかという点だけです。

・例えば論文に注釈が欠かせない様になんらかの「知」や「知識」を説明するためには、相互にリンクし合ったテキストが、現時点では最も優れたものである気がします。ですから、ニュースを単にいっぱい配信しますよということではなく、Wikipediaがそうである様に、ニュースを相互に関連づけて説明するようなデーターベースになれば良いなと思っています。

・例えばアメリカ大統領選挙に興味を持って、「オバマって何をしてたんだっけ?どう評価したらいいのかな?」って気になっても、Google検索じゃ分からないことが多いと思います。「オバマケア」がどういう文脈で貶されているか、とか時系列に沿って体系的に理解したいわけです。

・結局いまって、スマホでニュースを読んでいても、インフォメーションを消費しているだけなんです。しょうもないニュースも歴史に残るようなニュースもインフォメーションとしては変わらない。そこに文脈や新たな情報をひもづけることで価値が出てくると考えています。

・起きている事象について、その背景はこうですとまさにニュークラが理念に掲げていて、あるフランスの歴史家が言ったような「世界に世界を説明する」ことに単純な興味があるからです。

・日常のあらゆるシーンで「これってどういうことなんだろう?」と気になり、検索する人はいっぱいいるので、それに応えられるものを目指しています。そういう意味では「ニュースサイト」という括りに限定されないですね。いかに単なるニュースサービスじゃない、ニュースの土俵で戦っていないものにできるかが鍵です。

上記の石田編集長の言葉を私流の言葉で表現すると、単に「消費されるインフォメーション」(情報のフロー)を伝えるというのではなく、「体系化された情報の集積」を創り、「蓄積・共有される知の資産」(情報のストック)を構築するということだと思います。

前述したように、私は瞬間的に流れていく情報の速報性にはあまり価値を見出すことはありません。そうではなく、分析され意義付けされた「インテリジェンス」に価値を見出します。そういう観点から考えて、石田編集長がインタビューで語っている内容は私の情報論と一致しています。

このような理由で、私は「The New Classic」に寄稿しています。
プロフィール

平井和也

Author:平井和也
KH翻訳事務所代表。主に人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳を中心にしており、行政翻訳専攻です。好奇心旺盛な本好きです。異文化間コミュニケーション・サポーター。日本翻訳者協会(JAT)会員。海外ニュースライター。

特に政治、経済、国際情勢、行政、ジャーナリズムといった時事的なテーマが得意です。

主な翻訳実績として、東大や一橋大学などの教授の書いた学術文書の英訳、2006年サッカーW杯ドイツ大会の翻訳プロジェクトや防衛省・法務省などの政府系文書、政府高官のパーティースピーチ文書、国際会議関連文書、シンクタンクの報告書・論考、英字新聞『ジャパン・タイムズ』寄稿記事の和訳などの翻訳経験があります。

趣味:読書、語学。

ブログを読んでいただいて、ご意見・ご感想などございましたら、お気軽に以下のアドレスまでメールをいただければと思います。

curiositykh@world.odn.ne.jp

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